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廃線まで1か月…JR三江線、大雪から復活

2018年3月3日 22:01
廃線まで1か月…JR三江線、大雪から復活

3月末での廃止まで残りわずかとなっている、島根県と広島県を結ぶJR三江線。大雪の影響で、1月から一部区間で運転見合わせが続いていたが、ようやく通常通りの運転を再開し、再び活気が戻った。

先月24日。カメラを構える男性の先に、列車が見えてきた。他の人たちも急いでカメラを構える。JR三江線の口羽駅から浜原駅までの区間が、この日、ようやく運転再開となった。

JR三江線は1月11日以降、大雪の影響で運休する区間がでて、倒木の除去や線路の点検などのため、約1か月半、通常運転ができなかった。それが、この日の全線開通でダイヤも通常通りに戻った。

口羽駅にやってきた3両編成の列車は、座席に座れず立つ人がでるほどお客さんであふれていた。

乗車した人「先月(1月)も来たんですけど、ちょうど止まっている時期で乗れなくて、きょう来た感じです」

列車の到着に合わせ、橋の上から写真を撮る人も。

写真を撮っていた人「望みとすれば、運休しとった間の分を(廃止の)延長してもらいたい。全国からたくさん(ファンや観光客が)おいでになるが、良い写真やら良い思い出をつくられることが一番」

また、埼玉から日帰りで来た男性も。

埼玉から来た男性「直前まで、こっち来ようかどうしようか迷ったんですけど、一応きょうから全線で走るっていうことだったんで、もともと写真撮るのも好きなので、1回でもシャッターチャンスないかなと思って来ました」

3月末での廃止が決まってから、三江線には別れを惜しむ数多くのファンが押しかけていた。地元の人はもちろん、そんな県内外からやってくる多くの人も待ちわびたこの日の運転再開で、活気が戻った三江線。しかし、運行されるのはあとわずかとなった。