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“住みたい街”大変動 横浜トップのワケは

2018年3月1日 19:27
“住みたい街”大変動 横浜トップのワケは

毎年恒例、関東の住みたい街ランキング。「SUUMO住みたい街ランキング2018関東版」で1位に輝いたのは…「恵比寿(2位)」や「吉祥寺(3位)」を抑え、「横浜」が初めてのトップに。2010年の調査開始以来、初めて東京の街がトップを明け渡した。

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この調査での横浜とは、横浜駅を中心とした半径2キロ圏内を主に指すが、なぜ1位に躍進したのだろうか。横浜で聞いてみると…。

地元の人「2人とも横浜生まれ。住みやすい。ごちゃごちゃしてないので。車や人もそんなにいない、東京に比べて」

地元の人「この辺だと景色が広がって気分転換にもなりますし。食べる所もたくさんありますし、ショッピングする所も近くにありますし」

横浜が住みたい街1位の理由について、ランキングの主催者は…。

SUUMO・池本洋一編集長「自分の住んでいる街でいかに楽しく暮らせるかということの方が、職場への近さよりも重視する傾向がある」「横浜駅から2キロ圏の街中で楽しく暮らす場所もあれば、おいしく食べる場所もあれば、遊びに行く場所もあれば、少し学ぶ場所もある。こういったぎゅっと全てオールインワンで集まっている」

横浜は、東京駅や新宿駅まで電車で約30分と交通が便利な上、商業施設やレジャー施設も豊富。都心のマンション価格などが高騰する中、相対的に魅力が上がっているという。

さらに街の中心・横浜駅西口では、より魅力ある街を目指し再開発が急速に進められている。2020年の東京オリンピック・パラリンピックまでの完成を目指しオフィスや商業施設が入る再開発ビルが建設中。

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今年のランキングでは埼玉県の「大宮(9位)」と「浦和(10位)」が順位を上げトップ10入りした。

浦和に住む人「(Q聞いてどう思った?)納得だよね」「住みやすい」

浦和に住む人「街自体はきれいですし、うれしいですね。(Q浦和の魅力は?)治安が良い」

浦和に住む人「1本乗っちゃえば新宿に行けるし、東京に行けるし、とにかく便利。買い物するにも便利」

サッカーJリーグの「浦和レッズ」の本拠地として知られる浦和。街の玄関口・JR浦和駅は、3年前に東京駅に直通の「上野東京ライン」が開通。交通の利便性が高まったこともあり、駅周辺には高層マンションが相次いで建設されている。

浦和は教育や子育ての面で魅力的だと話す人が多くいた。

浦和に住む人「文教の街、埼玉・浦和です。かなり昔から上位を占めなければいけない状態です」

浦和に住む人「子育ての環境、病院・公園もたくさんあるので、そんなところがいいなあと」

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今回「穴場だと思う街(駅)」のランキングも同時に発表され、「北千住」が1位になった。北千住とは23区北部の足立区にある隅田川と荒川に囲まれたエリア。

区は、東京芸術大学や東京電機大学など5つの大学を相次いで北千住に誘致。若者が増えた結果、インスタ映えするおしゃれな店が増加するなど、街が大きく変わっている。

ハンバーガーショップ「サニーダイナー本店」で女の子たちが写真を撮っていたのは巨大なハンバーガー。国産牛をメーンとした上質な脂がのった肉を手ごねした、ボリューム満点の一品。

オムライス専門店「キッチンエッグス」でも写真を撮るお客さんの姿が。ポテトグラタンをのせたデミグラスソースたっぷりの変わり種など、およそ35種類を提供している。

お客さん「見た目きれいだし、インスタ映え」

“穴場の街”北千住の定番スポットは「足立市場」。都内で唯一の水産物専門卸売市場で、2か月に1回「あだち市場の日」として一般客に開放している。新鮮な魚介類が手に入るとして毎回、大盛況だという。

大きな変動があった住みたい街ランキング。来年はどの街が人気を集めるのだろうか。