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シリア 一時攻撃停止のはずが…空爆で死者

2018年2月28日 1:31

シリアのアサド政権軍の攻撃により、大勢の市民が犠牲となっている首都・ダマスカス近郊で27日、政権側が一時的に攻撃を停止することになっていたが、一部で空爆などが行われ、死者も出た。

アサド政権はダマスカス近郊にある反体制派の拠点、東グータ地区で、27日市民らが避難できるよう朝9時から5時間、攻撃を停止することになっていた。しかし、シリア人権監視団によると、政権軍が空爆などを行い、子ども1人を含む2人が死亡、16人がケガをしたという。

一方で、国営メディアも反体制派が市民の避難経路を砲撃して避難を妨害した、と伝えるなど、政権側と反体制派の双方が一部で攻撃を続けたとみられる。

東グータ地区では、政権軍の攻撃で1週間に500人以上の市民らが死亡し、国際社会の懸念が高まっている。今後も毎日同じ時間に攻撃を停止することになっているが、停戦が実現するかは不透明。