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カーリング女子 地元に歓喜と涙の凱旋

2018年2月28日 2:40

平昌オリンピックで、史上初の銅メダルを獲得したカーリング女子が27日夜、地元・北海道に戻った。

    ◇

27日午後7時過ぎ、北海道・女満別空港。大勢の人が駆けつけていた。中には「祝!銅メダル」と書かれた横断幕を持った人や「LS北見 おかえり」と出迎える子どもも。そして午後8時過ぎ――

「待ちに待ったLS北見の皆さん、凱旋(がいせん)です。家族とがっちりと抱き合っています!」

家族らと抱き合う選手たち。涙を浮かべる本橋麻里選手(31)。地元の温かい声援に藤澤五月選手(26)も思わず涙。

藤澤選手「ただいま~!!」

声援「お帰り~!」「待ってたぞー!」

藤澤選手「ここには来られなかったんですけど(トレーナーの)廉太郎先生(LS北見トレーナー・鈴木廉太郎さん)や、本当にたくさんの方の思いがつまった…(涙)大会でした」

声援「がんばれー!」

藤澤選手「絶対この日本のカーリング界で『初めてメダリストになってやる』っていうふうに思い続けてきた夢が今こうやってかなって、そして皆さんにこんなに喜んでもらえて本当に私は幸せ者です」

吉田知那美選手(26)「皆さん夜遅くにお集まりいただきありがとうございます。吉田知那美です」

声援「お帰りー!」「知那美ちゃんお帰りー!」

吉田選手「家族にはすごく迷惑もかけましたし、つらい時には友達が支えてくれて、今ここに立っているんだなというふうに思っています」

本橋麻里選手「皆さんただいま!」

声援「お帰りー!」

本橋選手「メダルとったど~!」

声援「おめでと~!」

本橋選手「皆さんからは今日まで『おめでとう』という言葉にしていただきたいと思う。明日からは「また頑張ってね」という言葉をかけてもらえれば、選手も本望だと思いますので、よろしくお願いします」

藤澤選手の父は――

藤澤選手の父親「あのわんぱくな五月がここまで成長するとは、感無量です」

その1時間半後の午後10時頃、選手たちはカーリングの聖地、北見市常呂町へ――

声援「お帰りなさい!」

選手たちは会場に集まった人たちとハイタッチしながら会場へ。すると、本橋選手たちが元チームメイトにメダルをかけてあげて喜びを分かち合った。

吉田知那美選手「私は7歳の時からカーリングを始めました。正直この町何もないよね(笑)この町にいても絶対“夢はかなわない”って思ってました。だけど今は、ここ(常呂町)にいなかったら(夢は)かなわなかったなって思ってます。子どもたちもたくさんいろんな夢があると思うけど、場所とか関係なくて、大切な仲間がいたり家族がいたり、どうしてもかなえたい夢があるとか、この町でもかなえられると思います。これからもよろしくお願いします」

■今後の予定は?

地元に凱旋した選手たち。今後については――

(Q:休みに何をしたい?)

藤澤選手「まずは自分のベッドでゆっくり休みたいんですけど」

吉田選手「お姉ちゃんに会いたいです。猫の写真を送っていつも通りプレーできるように陰ながら支えてくれていたので」

吉田夕梨花選手(24)「お姉ちゃんに会いたいのと、あと五輪に来られなかった“れんちゃん”(LS北見トレーナー・鈴木廉太郎さん)に会いたいです」

鈴木夕湖選手(26)「今まで応援してくれてた皆さんに、このメダルを見せていい報告をしに行きたいです」

本橋選手「主人と息子にまず会いたい。まずは家に帰って家でしっかり時間を過ごしたい」

選手一同「ありがとうございました」

オリンピックの舞台で世界をつかんだカーリング女子。次は、来月14日から行われる日本ミックスダブルスカーリング選手権に出場する予定だという。