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米「DACA」維持へ 政権側の訴え退ける

2018年2月27日 11:21

アメリカのトランプ政権が打ち切りを決めた不法移民の若者を強制送還しない制度が当面、維持される見通しとなった。政権側の訴えを連邦最高裁判所が退けた。

トランプ政権は去年9月、オバマ前政権が導入した不法移民の若者を強制送還しない制度「DACA」を来月5日に打ち切ることを決めた。その後、カリフォルニアの地方裁判所がこの決定を一次的に差し止める判断を下したため、政権側は控訴裁判所だけでなく最高裁にも判断を求めるという異例の対応を取っていた。

こうした中、最高裁は26日、政権側の訴えを審理しないことを決定した。このため、「DACA」は裁判が続くか、議会での対応が続く間は当面、維持される見通しとなった。

ただ、移民制度改革をめぐる議会の調整は停滞していて、「DACA」が将来にわたって維持されるかは不透明。