防衛省は、北朝鮮籍の船が東シナ海の公海上で違法な物資の積みかえ、いわゆる「瀬取り」を行っているとみられる現場を自衛隊が発見したと発表した。こうした現場の発見を発表するのは今回で４回目。

今月２４日、中国・上海沖の東シナ海の公海上で、北朝鮮籍のタンカーとモルディブ籍のタンカーが横付けしている現場を海上自衛隊のＰ３Ｃ哨戒機が発見したという。

北朝鮮籍のタンカーは、前日の２３日にアメリカの独自制裁の対象に指定されたばかりで、船名が消されていたという。

政府は、２隻の船が、国連の制裁決議で禁止された石油などの違法な積みかえ、いわゆる「瀬取り」を行っていた疑いがあるとして、国連安全保障理事会に通報した。

また、モルディブ籍のタンカーに関係する国などに対し、事案を注視していることを表す「関心表明」を行った。

政府が「瀬取り」の現場を発見して発表するのは４回目で、今後も警戒を強めていく方針。