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“無償化”より「待機児童解消」優先が8割

2018年2月26日 21:53
“無償化”より「待機児童解消」優先が8割

政府が実施するとしている「幼児教育の無償化」よりも「待機児童の解消を優先すべき」と答えた人が、子育て世代の8割近くにのぼることが、民間グループの調査で分かった。

SNSなどを中心に活動する民間グループ「希望するみんなが保育園に入れる社会をめざす会」は、去年の衆院選で政府が「幼児教育の無償化」を打ち出したことから、去年10月、ツイッターでアンケートを行った。

その結果、書き込みをした約6000人のうち、77%が「無償化」より「待機児童の解消」を優先すべきと答えたという。

グループは26日、「待機児童」についての意見交換会を行い、参加者からは、「社会全体の問題という意識が必要だ」「保育士の負担軽減のためにもベビーシッターなどの活用も考えるべき」といった声があがった。

子どもが認可保育園に入園予定の母親(41)「(入園が)決まっても、もやもやする。他人事(ひとごと)にしてはいけないと思った」

保育士を目指す大学3年生「保育の今の課題の勉強をしていたら、課題がこんなに山積みだと気づいて、(ベビーシッターなどと)一緒に、地域で保育とか子どものことを考えていければ」

このグループは、今後もSNSを通じて待機児童問題を議論していくという。