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シリア停戦決議を全会一致で採択 安保理

2018年2月25日 9:29

国連の安全保障理事会は24日、内戦が激化するシリアで人道支援を行うため、一時停戦を求める決議を全会一致で採択した。

シリアではアサド政権軍がダマスカス近郊の反体制派の拠点に対して激しい攻撃を続け、シリア人権監視団によると、この1週間で500人を超える死者が出ている。

こうした中、国連安保理は24日、シリアで人道支援物資を届けたり重傷者を避難させたりするため、30日間の停戦を求めることを柱とする決議を採択した。ただ、当初の決議案には停戦開始の時期が明記されていたが、アサド政権を支援するロシアは「現実的な案ではない」などとして反発した。

アメリカ・ヘイリー国連大使「シリアの人々はモスクワからの指示を待つロシアのために命を落とすべきではない」

結局、決議には具体的な停戦開始の時期は盛り込まれず、「実際に停戦が実現するかは不透明」との声も出ている。