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左とん平さんは役者として「十分にやった」

2018年2月26日 20:09
左とん平さんは役者として「十分にやった」

 俳優の左とん平さんが24日に心不全のため80歳で亡くなったことを受け、左さんの所属事務所担当者が25日、都内で報道陣の取材に応じた。

 左さんは昨年6月に急性心筋梗塞で倒れてから、息を引き取るまで都内の病院に入院していたが、先週まではアイコンタクトで意思の疎通をすることができていたという。
 24日に容体が悪化し、同日午後2時30分に病院が所属事務所の担当者へ連絡。妻の仁美さん(81)、長男、所属事務所代表取締役の嶋田博氏、担当者、付き人の5人が見守る中、午後3時57分に医師による死亡宣告がなされたという。

 葬儀・告別式は家族葬として執り行い、後日、お別れの会を開催する予定。
 生前の左さんの人柄について嶋田氏は「人に対して分け隔てなく、若い人にも気を使っていた。みんなに好かれて、芸能界以外でも芸能界でもお友だちの多い方だった」と、しみじみ。
 波乱万丈だった左さんの芸能生活についても嶋田氏は「けっこう自由人というかね。芸能人ってヒマな時期も忙しい時期もあるじゃないですか。忙しくても、仕事が少なくても、文句を言ったことがなかった。撮影をしていて寒くても暑くても不平不満を聞いたことがない」と振り返り、「もちろん本人にしてみれば、まだやりたいことがあったでしょうが、我々から見ていると十分にやったのかなと思う。多分、本人もそう思っているんじゃないですかね」と故人を思いやった。

 妻の仁美さんも所属事務所を通じてコメントを発表。
 「優しい人でした。怒るようなこともないし。(亡くなったときは)穏やかな顔をしていた」と話した。