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過労死遺族ら要望「法案提出やめるべき」

2018年2月23日 22:57
過労死遺族ら要望「法案提出やめるべき」

裁量労働制をめぐる国会論戦で厚生労働省の不適切なデータが問題となっている中、過労で家族を亡くした遺族らが加藤厚労相を訪れ、「働き方改革関連法案」を国会に提出しないよう求めた。

全国過労死を考える家族の会・寺西代表「このまま(法案が)通されては全力で阻止する覚悟で考えている。その思いを受け止めてほしい」

23日夜、加藤厚労相と面会した遺族らは、「裁量労働制の対象が拡大されれば、もっと亡くなる人が増える」と訴えた。そして、「審議のために重要なデータが間違っていた以上、法案の提出はやめるべき」などとする要望書を手渡した。

これに対し加藤厚労相は、長時間労働にならないよう国として監督指導していくと述べたものの、要望に明確な答えはなかったという。

全国過労死を考える家族の会・寺西代表「失望というか、もっと私たちの思いを受け止めて検討するとか、せめてそうした具体的な答えが欲しかったんですけれども、具体的な答えはいただくことができなかった」

裁量労働制をめぐっては、野党側が「働き方改革関連法案」の国会提出断念や、労働時間の実態調査のやり直しなどを求めている。