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競技人口1億人以上「eスポーツ」五輪に?

2018年2月23日 15:22
競技人口1億人以上「eスポーツ」五輪に?

コンピューターゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える“eスポーツ”。オリンピックでの採用を目指す動きも始まり、日本でも広がりを見せつつある。そのeスポーツにJリーグの名門チームが参入している。サッカーとゲームのつながりはどこにあるのか?

Jリーグ創設時から名を連ねるプロサッカークラブ・東京ヴェルディが、新たな分野への参入に乗り出している。プロゲーマー・ソウジ選手はこう語る。

「東京ヴェルディといえばサッカーチームなので、声かけしてもらったときは、すごい不思議な感じがした」

その分野とは、eスポーツだ。2016年、ヴェルディは“プロeスポーツチーム”を立ち上げた。

eスポーツとは、“エレクトロニック・スポーツ”の略。格闘ゲームやサッカーゲーム、シューティングゲームなどを競技として行い、世界中で様々な大会が開かれている。

競技人口は全世界で1億人以上ともされていて、オリンピック種目としての採用を目指す動きも始まっている。

ソウジ選手は、去年行われた日本eスポーツリーグの格闘ゲーム分野で優勝をおさめた。言葉自体にまだピンと来ないeスポーツの違和感がなくなってくれれば、個人的にうれしいとソウジ選手は話す。

eスポーツの展望を、東京ヴェルディ・パートナー営業部の香月さんはこう語る。

「日本のeスポーツはこれからだが、海外では人気のあるスポーツになりつつあって魅力は感じている」

ゲームをスポーツ競技と捉えるヨーロッパでは、マンチェスター・ユナイテッドなどの名門サッカークラブがそのノウハウをいかし、eスポーツチームの運営に動き出した。賞金総額が20億円を超える世界大会もあり、新たなスポンサー企業獲得など、ビジネスチャンスも広がっている。

東京ヴェルディは、もともと日本サッカーのパイオニアと語る香月さん。いまや日本中に普及したサッカーのように、いずれeスポーツも全国に広めたいと考えている。

名門サッカークラブの挑戦によって、ゲームがスポーツ競技に変わる日が訪れるかもしれない。


【the SOCIAL viewより】