福島第一原発事故を受けて日本産の水産物の輸入を韓国が制限していることに対し、ＷＴＯ（＝世界貿易機関）は、これが「不当な差別にあたる」として是正するよう勧告した。

福島第一原発事故以降、韓国は福島県など８県で水揚げされた水産物の輸入を全面禁止するなど、輸入を規制している。日本はこうした輸入制限は「差別的だ」とＷＴＯに提訴していた。

ＷＴＯは、日本時間の２３日午前０時すぎに、韓国の輸入禁止措置が「不当な差別にあたる」として是正を求める勧告を出し、日本が勝訴した。

ＷＴＯが、原発事故後の輸入規制の是非に見解を示したのは初めてで、農水省は「日本の主張が反映された」と歓迎している。

この後、韓国が上級委員会に申し立てを行う可能性があるが、ＷＴＯの判断が確定すれば、韓国はなんらかの対応を求められる。