×

アッバス議長、首都認定に「違法な決定だ」

2018年2月21日 14:07

パレスチナ自治政府のアッバス議長が20日、国連の安全保障理事会で演説し、アメリカのトランプ政権がエルサレムをイスラエルの首都に認定したことを「違法な決定だ」と非難した。

国連安保理の中東問題に関する会議で20日、パレスチナ自治政府のアッバス議長が演説を行った。安保理でアッバス議長が演説するのは異例のこと。

アッバス議長はトランプ政権がエルサレムをイスラエルの首都と認定したことを「違法な決定」と非難。その上で、パレスチナ和平問題の解決にはアメリカ主導ではなく、「多国間による国際的な枠組みの設立が必要だ」と強調した。

一方、アメリカのヘイリー国連大使が反発した。

ヘイリー国連大使「(パレスチナ側が)受け入れなくても、我々の決定が変わることはない」

ヘイリー国連大使はパレスチナ側に「怒りを抑えて妥協すれば人々の生活がよくなる」と和平交渉に応じるよう呼びかけたが、両者の主張は平行線をたどった。