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野党側“裁量労働制拡大”の断念を迫る

2018年2月15日 16:18
野党側“裁量労働制拡大”の断念を迫る

働き方改革関連法案をめぐり、安倍首相が14日、裁量労働制で働く人の方が労働時間が短いというデータを撤回したことについて、野党側は、このデータが正しくないのならば、裁量労働制の拡大を断念するよう迫った。

希望の党の山井和則議員は「人の命がかかっている問題だ」などと激しく加藤厚生労働相を追及した。

山井議員「このデータが正しくないということが分かったら、当然、働き方改革(関連法案)の裁量労働制を拡大するという部分、削除するんでしょうね」

加藤厚労相「様々な視点で議論をしていただいた中で、労政審において要綱を出させていただいて、おおむね妥当ということでやらせていただいてると」

山井議員「唯一最大の根拠が揺らいでいるわけじゃないですか。人の命がかかっているんですよ、この問題は。今頃(データを)精査って何ですか」「これは人の命に関わるデータのねつ造ですから、しっかりと責任を取られる覚悟というのはおありですか」

加藤厚労相「委員からも含めて疑問点を指摘をされておりますんで、まずはそれに対して、しっかりお答えさせていただきたい」

加藤厚労相はデータを精査して19日に報告する考えを示す一方で、自らの進退には言及しなかった。

山井議員は「裁量労働制を拡大したら確実に過労死が増える」とした上で、データが不適切だと認めても法案を提出するならば、「体を張って法案を止める。ただではすまない」と強調した。