経営再建中の東芝は、三井住友銀行の元副頭取の車谷暢昭氏を会長兼ＣＥＯに起用する人事を発表した。

車谷暢昭氏「東芝の再建を託されるという大仕事を拝命することは、一つの天命、ある意味男子の本懐かなと受け止めている」

東芝は１４日に開いた取締役会で、主力取引銀行の三井住友銀行の元副頭取・車谷暢昭氏を４月１日付で代表執行役会長に選任することを決めた。車谷氏は、最高経営責任者（＝ＣＥＯ）として事業戦略など東芝グループの経営にあたる。

また、続投する社長の綱川氏は最高執行責任者（＝ＣＯＯ）として業務の執行にあたる。

東芝は、２０１８年３月期末で債務超過を解消する見込みだが、半導体事業売却後に、残る事業でどう収益を確保するかという課題も残っている。

車谷氏は、東芝の株主に名を連ねる物言う株主らへの向き合いなども含めて、今後、手腕が試されることになる。