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9条改正めぐり立民・枝野氏と首相が初論戦

2018年2月14日 16:38
9条改正めぐり立民・枝野氏と首相が初論戦

憲法改正をめぐり、安倍首相と立憲民主党の枝野代表が初めての論戦。枝野代表は、安倍首相が自ら提案する9条改正案では自衛隊の任務や権限は変わらないと答弁していることを追及した。

枝野代表は9条改正によって自衛隊の活動が拡大することを懸念している。安倍首相の答弁は「間違った刷り込みではないか」とただした。

枝野代表「その条文が具体的に示されてないのに、(任務や権限は)変わらないというのはどういう根拠ですか」

安倍首相「(9条の)1項2項を残しているのであれば、基本的な制約は受けるということを申し上げているわけでございます」

枝野代表「実際の条文の書き方、見てみないとわからないんですよ。わからないのに、1項2項は変わらないという予断を与えるようなことを、国会の外とは言いながら繰り返しお話しになっているので、その間違った刷り込みの中で議論が進んだりすると、禍根を残す」

安倍首相「それ以上のことは、まさに憲法審査会でやっていただきたいし、そして私の思い通りに我が党の案がなるわけでもないわけでありますから」

一方で枝野代表は、自衛隊が明記されても国民投票で否決されても、どちらでも自衛隊をめぐる解釈が変わらないなら、「国民投票に850億円かける価値があるのか」と疑問を呈した。

ただ、立憲民主党は憲法改正にいずれにしても反対の立場というわけではない。枝野代表は憲法に規定されている首相の解散権について「もう時代に合わなくなっている」として、「これこそが今の憲法の最大の課題ではないか」などと提案した。