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安倍首相、金永南氏と拉致問題など意見交換

2018年2月10日 1:41

平昌オリンピックの開会式に出席するため韓国を訪れている安倍首相は、北朝鮮の最高幹部である金永南最高人民会議常任委員長と言葉を交わした。

文在寅大統領主催のレセプションで、安倍首相は金永南氏と同じテーブルに座り、拉致問題などで意見を交わした。

安倍首相「詳細に申し上げられないが、(拉致問題などで)我々の考え方を伝えた」

安倍首相は、これまでの考えを伝えたということだが、具体的なやりとりは明らかにしなかった。

また、開会式では安倍首相のすぐ後ろに金正恩委員長の妹・与正氏が座っていたが、首相同行筋によると、会話はしていないという。

一方、文大統領との首脳会談で、安倍首相は、慰安婦問題をめぐる日韓合意が最終的・不可逆的なものだと改めて伝えた。

安倍首相「日韓合意は『最終的かつ不可逆的に解決した』との合意であり、国と国との約束は2国間関係の基盤であります」

これに対して文大統領は、慰安婦の心の傷を癒やせるよう、さらなる努力を求めたが、合意の再交渉や破棄は求めないことを明言した。その上で、両首脳は未来志向の日韓関係を作り上げていくことで一致した。

今後、慰安婦問題を乗り越えて、言葉通り未来に向かった日韓関係が築けるのか、両首脳の手腕が問われることになる。