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今なぜ? “バブル時代のお宝”に熱視線

2018年2月9日 19:27
今なぜ? “バブル時代のお宝”に熱視線

バブル時代に購入したり、贈られたりしたジュエリーなどの貴金属。今、こうした“バブル時代のお宝”が注目されている。タンスの中に眠るジュエリーをリメークしたり、買い取ったりと、さまざまなビジネスが活発になっている。


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取材班が訪れたのは、千葉・柏市にあるジュエリーの買い取りなどを行うお店。来店客が、家に眠っていたジュエリーをどう活用するか相談している。60代の母親が指輪を鑑定してもらっていた。

60代母親「気に入った石のものは子どもに渡してあげたいなと」

30代娘「デザイン的にそのままつけられないので、でも売りたくもなくて、リフォームしようと思って」

こちらの店では、買い取りだけでなくリフォームや修理を積極的に勧めているという。

アイデクト・吉田彩子店長「今回、石自体がルビーということもわかったし、お嬢さまもこういう石だったんだっていうところで、楽しくリフォームして使っていただけるかと思います」


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東京・銀座で、道行く人に話を聞いた。

40代女性「18金のネックレスとかは、その当時はジャラジャラってつけてたらかっこよく見えていたけど、今では逆にダサく見えるのでちょっと換金しちゃいました」

50代女性「(バブルの時のものが)山積みになっていますね。引き取ってくださるなら引き取ってほしい」


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高度成長期を経て豊かになった日本。特にジュエリーを多く持っているのが、30年ほど前のバブル時代にジュエリーをプレゼントされたり、購入したりした人たち。

ジュエリーの商談が行われる「国際宝飾展」の主催者・リードエグジビションジャパンによると、バブル期の中古ジュエリーの売買は3、4年前から増加していて、質の良いものが多いため、中国など海外での需要も増えているという。

買い取りが増えている背景には別の理由もある。

田中貴金属・住吉勝チーフマネジャー「(金の)価格が上がりますと、自分の持っている資産の価値、ジュエリーの価値が上がりますので、そのために増えております」

金の価格がバブル時代だった30年前に比べて2倍以上になっていることもあり、自分の持っているジュエリーの価値に気がつく人も多いという。


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眠っているお宝を買い取る動きは他にも――

訪ねたのは、着物の出張買い取りを行っている会社。倉庫では仕分け作業が行われていた。

3年ほど前から着物の出張買い取りを始め、今では1日に300件近くの申し込みがあるという。

バイセルテクノロジーズ広報・吉本慎之介氏「(Q:どういう目的で買い取りに出す人が多い?)主にお引っ越しとか生前整理というかたちで家を整理されるタイミングというのが非常に多いですね」
買い取り価格は平均で1枚3000円ほどだということだが、中には1枚約100万円の買い取り価格がついたものもあるという。


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タンスに眠るお宝を巡るビジネス、今後も広がっていくのだろうか。