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食べて解決?ジビエで農作物被害を減らせ

2018年2月9日 13:56
食べて解決?ジビエで農作物被害を減らせ

2月9日は“肉の日”。千葉県ではイノシシや鹿の肉、いわゆる“ジビエ”の消費拡大に取り組んでいる。その背景を取材した。


■被害額4億5000万円…深刻化する農作物被害

有害鳥獣による農作物被害が深刻化している。イノシシが田畑を荒らす様子をとらえた映像を見ると、イノシシが歩くたびに地面が掘り返されている。

千葉県では有害鳥獣による農作物被害が年々増加していた。その被害額は2016年度には約4億5000万円にまで増加している。

被害がやまない理由は、野生獣の生息域の拡大にあった。房総半島では、小型の鹿“キョン”が大繁殖。もともと、中国・台湾に住む種だが、日本では動物園から逃げ野生化している。その数は10倍以上に増加したと推定されている。

さらに、狩猟者の減少や高齢化も被害増加の原因になっていた。


■食べて解決?“ジビエフェア”

千葉県は狩猟者を育成し、害獣を食用として普及させることで被害防止を狙っている。そこで、千葉近郊47の飲食店を募り、“ジビエフェア”を開催。千葉県流通販売課・斎木さんはこう話す。

「捕獲したジビエの有効活用が課題だった。県では消費拡大を図るため、房総ジビエフェアを開催した」

害獣による農作物被害を食べて解決。定着するのだろうか?


【the SOCIAL todayより】