北朝鮮の首都・平壌で、創建７０周年の軍事パレードが８日午前中に始まったことが分かった。ソウルから尼崎拓朗記者が伝える。

オリンピック開幕前日の開催に、挑発との批判があがる中、北朝鮮は去年４月以来となる軍事パレードに踏み切った。

韓国政府消息筋によると、軍事パレードは午前１０時半から始まった。平壌の外交筋も、ＮＮＮの取材に対し「軍事パレードは行われたと聞いている」と明らかにしている。

平壌で撮影された動画には、兵士を乗せたトラックが平壌市内中心部を進む様子や、沿道で手を振る市民の姿が映っている。韓国・聯合ニュースは、１万３０００人の兵士を含む約５万人が参加したと伝えている。

一方、北朝鮮メディアは軍事パレードについてまだ報じていない。南北の融和ムードが高まる中、対外的なアピールを抑えた形で、韓国への一定の配慮がうかがえる。