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分裂騒動で額賀元財務相が退任の意向固める

2018年2月8日 15:40
分裂騒動で額賀元財務相が退任の意向固める

自民党のかつての最大派閥、竹下派の流れをくむ額賀派の分裂騒動で、会長を務める額賀元財務相が退任する意向を固めた。

会長退任を頑なに拒んできた額賀氏だが、参議院議員のグループが派閥離脱の構えを崩さず、衆議院側からも「分裂を避けるべき」との声が圧倒的で、結局退任に追い込まれた形。

自民党額賀派・額賀会長「けさ参議院平成研(額賀派)会長の吉田会長と、今後のことについて意見交換をさせていただきました。衆参両院の国会議員が一致協力して、これ(派閥のパーティー)を盛大に成功裏に開催ができるように努力するということで、吉田会長と意見の一致をみました」

額賀氏は派閥総会で、参議院議員のグループの吉田会長と8日朝に会談したことを明らかにした。会談で額賀氏は、3月に行われる派閥のパーティーの後に会長を退任する意向を伝えた模様で、これを受けて吉田氏は派閥からの離脱を見送る考えを示した。

自民党額賀派・吉田参院会長「平成研のこれからのあり方について しっかりと共有していこうと。それでお互いが理解したということです。もとより揉めるために我々やっているわけでもないし、分裂しようなんて思ってもないことですから」

吉田氏は、参議院のグループが来週の派閥総会から復帰することを明言していて、派閥の分裂は回避された。後任の派閥会長には竹下登元首相の弟である竹下亘総務会長が就任する見通し。

自民党で3番目に大きい派閥の会長交代によって、9月の自民党総裁選挙の構図にどのような影響があるのかが今後の焦点となる。