ドイツのメルケル首相率いるＣＤＵ・ＣＳＵ（＝キリスト教民主・社会同盟）と第２党のＳＰＤ（＝社会民主党）との大連立政権樹立に向けた交渉が合意したと７日、地元メディアが伝えた。

ＣＤＵ・ＣＳＵとＳＰＤとの大連立政権樹立に向けた交渉は、医療保険改革や雇用政策をめぐって両党の意見が対立し、交渉が難航していたが、地元メディアによると７日、合意に至った。

去年９月の総選挙以降、政権が発足しない異例の事態が続いていたドイツ政界が、安定に向けて大きく前進した形。ＳＰＤは今後、全党員による党票で政権入りを最終判断する予定だが、党内に多くの連立反対派を抱えており、大連立政権発足の見通しはなお予断を許さない情勢が続きそうだ。