アメリカで再び予算が失効し、９日から政府機関が閉鎖される恐れのある中、トランプ大統領が「閉鎖を見たい」と発言し、波紋を広げている。

トランプ大統領は６日、壁の建設など移民制度改革の議論が進んでいないことに不満を示し、政府機関の閉鎖も辞さない姿勢を示した。

「政府機関を閉鎖しよう。アメリカにとって移民制度改革は価値あることだ。もし、合意できないなら、私は政府機関の閉鎖を見たい」

今の短期予算は今月８日が期限のため、再び政府機関が閉鎖される恐れがある。そこで与野党は、移民制度改革の決着を先送りすると共に新たな短期予算を可決して閉鎖を回避するべく調整している。

トランプ大統領の発言は移民改革の実現に向けた強い決意を示す狙いがあるとみられるが、閉鎖を盾にとる姿勢に野党が強く反発するなど波紋が広がっている。