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秩父の氷柱“絶景作り”は危険と隣り合わせ

2018年2月7日 15:58
秩父の氷柱“絶景作り”は危険と隣り合わせ

多くの自然に囲まれ、温泉地としても人気の埼玉県秩父地方はこの時期、氷柱の観光が人気だ。

去年は約6万人が訪れた「あしがくぼの氷柱」。どのようにしてできるのだろうか?

氷柱作りに携わって、丸4年になる町田勝一さん。町田さんの足元にはアイゼン。現場はとても危険だという。そのため、作業に密着する取材班も急きょ、アイゼンを装着することになった。急斜面の高さは約30メートル。慎重に進む。実は、この氷柱はすべて人工的に作られたものなのだ。

木で作った土台に枝などを敷き詰め、そこに敷地内に設置したパイプから水を散布して凍らせて作る。

氷柱の斜面に登った町田さん。木の棒でパイプをたたき始めた。するとパイプから水が勢いよく出てきた。冷え込みでパイプの中が凍ってしまうため毎日パイプをたたき、凍結した部分を砕いているのだ。

一見、単純作業に見えるが、凍った斜面は常に滑落の危険が潜んでいるため、この先は町田さんだけが進むことになった。町おこしの目玉として4年前から始めた氷柱。町田さんは「氷柱の形を毎年、少しずつ変えていき、お客さんが飽きない氷柱を作っていきたい」と話す。日々の地道な努力がこの絶景を生み出したのだ。

【the SOCIAL todayより】