平昌オリンピック開幕まであと３日となる中、大会に合わせて公演を行う北朝鮮の芸術団が６日、貨客船「万景峰号」で韓国入りする。

韓国統一省によると、北朝鮮の玄松月団長率いる「三池淵管弦楽団」は６日午前９時半頃、貨客船「万景峰９２号」で北朝鮮を出発する。韓国の護送艦に先導され、午後５時頃に江陵近くの港に着く予定。公演の無料の観覧チケットは倍率が２００倍となるなど注目されている。

こうした中、５日に江陵で開かれたＩＯＣ（＝国際オリンピック委員会）総会の開会式では、バッハ会長が、オリンピックが北朝鮮をめぐる緊張の緩和につながることに期待を寄せた。

バッハ会長「一夜で政治的緊張が消えることはないが、オリンピックは強力なシンボルとして、（平和への）道を開くことができる」

文在寅大統領も今回、オリンピック史上初めてとなる南北合同チームの出場などに触れ、「分断国家から和解と平和のメッセージが始まる」などとして北朝鮮の参加の意義を強調した。