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地元で北五輪参加に不安の声 かつて銃撃戦

2018年2月2日 2:10

平昌オリンピックの会場となっている江陵では約20年前、北朝鮮の潜水艦が侵入する事件が起きていて、地元では北朝鮮のオリンピック参加に不安の声があがっている。

海沿いの公園に展示されている潜水艦は、1996年に江陵の沖で、多くの工作員を乗せて座礁した北朝鮮のもの。武装した北朝鮮の工作員25人が上陸、逃亡し、その後韓国軍との間で銃撃戦になるなどして、南北あわせて約40人が死亡した。潜水艦には、座礁したときの傷が、まだはっきりと残っている。

付近の海岸には今も鉄条網が張りめぐらされ、工作員の侵入に対する警戒が続いていて、地元では、北朝鮮のオリンピック参加に不安の声もあがっている。

地元住民「(事件当時は)周りで銃声が響いて戦争のようでした。選手団と一緒に悪い人が来て、悪事をはたらかないか心配です」

韓国政府は南北の融和ムードをアピールしているが、住民の中には複雑な心境でオリンピックを見守る人たちもいる。