自民党のかつての最大派閥・竹下派の流れをくむ額賀派が分裂の危機。安倍首相が３選を目指す９月の自民党総裁選挙の構図に影響を与える可能性も出てきている。

額賀派所属の参議院議員２１人は１日、総会を欠席した上で、額賀会長が早期に退任しなければ派閥を離脱する方針を確認した。

この背景には、額賀派が小渕元首相以来およそ１８年間、首相・総裁を輩出していない現状への不満に加え、かつての参議院のドン・青木元官房長官の意向がある。

青木氏は石破元幹事長と近く、総裁選では参議院グループが石破氏を支持する可能性も指摘されている。

こうした中、派閥に所属する衆議院議員からは「分裂は避けるべき」との意見が出ている。

自民党・竹下総務会長「分裂はしないとぼくは思っております。させてはいけないと思っています」

派閥幹部は会長を竹下総務会長に代えることで事態を収拾する考えだが、今後の額賀氏の出方が焦点となる。