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小選挙区制度導入と首相官邸が主導する政治

2018年1月31日 22:02
小選挙区制度導入と首相官邸が主導する政治

ニュースのポイントをコンパクトにまとめた「深層NEWS ここにフォーカス」。衆議院選挙での小選挙区制度導入と、首相官邸が主導する政治がもたらしたものについて、元国会議員2人に聞いた。

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Q:小選挙区制度の功罪をどうご覧になっているのか。派閥の弱体化、金はかからないというメリットがあるとされてきたが、実際にそうなった部分とそうじゃない部分は?

元自民党副総裁・山崎拓氏「小選挙区制度になって結果を見ていると非常に小粒になった。政治家が。それともう一つは専門家がいなくなった」「今の政治はあまり指摘がないが、官僚政治だと思う。(自民)党が活力がなくなって、党にあまり決定権がなくなったから、まともに議論もしないし、議論をしてもそれは取り上げられないから。(首相)官邸がやっているということは官邸を構成している政府、政府ということは官僚ですから」

元金融担当相・亀井静香氏「もう今の議会は存在したって意味がないんじゃないの。政権がやることを、ただ追認してやっているだけの話。自民党においても党が力がなくなったということでしょ。野党はもちろんのこと、政権だけが力を持って、あと(国会)は成立させる儀式になっちゃってる」