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名物「木製コースター」 最終日に長蛇の列

2018年1月29日 19:37
名物「木製コースター」 最終日に長蛇の列

テーマパークで人気の絶叫マシンが28日にラストランを迎えた。

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三重・桑名市のナガシマスパーランドにある世界最大級の木製コースター「ホワイトサイクロン」。このアトラクションが28日で終了となった。特徴は、木製ならではの激しい振動と音。ほかのコースターでは味わえないとナガシマスパーランドでは人気のアトラクションだった。

最終日の28日。開園前の静かな園内に響くのはハンマーの音。最後の点検が行われていた。ボルトが緩んでいないかなど2時間ほどかけて確認するこの作業。24年間、開園前に欠かさず行われてきた。

一方そのころ、入り口前には、開園30分前から長い列ができていた。その数、約500人。先頭に並んでいた人は――

兵庫から来た人「ホワイトサイクロンが最後でどうしても子供が乗りたいって。家を4時半とか5時に出てきました」

静岡から来た人「ホワイトサイクロンの乗り納めで、空いていれば何回でも…」

そして、いよいよ開園。皆さんが走って向かったのは、やはりホワイトサイクロン。最後の1日が始まった。

1994年に登場したホワイトサイクロン。導入された当時は、来園者が前年より70万人も増え、待ち時間が4時間を超えることもあったそうだ。しかし、木製ではできない回転やひねりを取り入れた最新のアトラクションが次々と登場。ついに、その役目を終えることになった。24年間走り続けたホワイトサイクロン。これまで、のべ2200万人が乗車した。

惜しまれながらも始まったそのホワイトサイクロン、最後の3分間のラストラン――

ラストランに乗車「結構なじみ深く乗ってたんで、なくなってしまうかと思うと泣けてくる感じだった」「最後に乗れてすごく良かったです。感無量です。感動しました」