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社会貢献は「肩ひじ張らずに」 SNSでも

2018年1月29日 15:22
社会貢献は「肩ひじ張らずに」 SNSでも

世の中で議論を呼んでいる話題について、意見を聞く「opinions」。今回の話題は「社会貢献活動はハードルが高い?」。大規模災害時に必要な物をワンストップで届ける仕組み作りを主導した、ヤフー・社会貢献事業本部長の妹尾正仁氏の意見は――

広告代理店・博報堂が1200人に行った意識調査によると、「何か社会のために役立ちたい」と考えている人は約7割に上った。一方で、社会貢献活動を「普段から行っている」と答えたのは約2割だった。社会貢献活動をすることに、ハードルが高いと考えている人が多いとみられている。社会貢献活動に対して、ネット上ではこんな声があがった。

「社会貢献を意識する人がそんなにいたなんて」
「社会貢献はステキだが、基本は自分のためなのでは」
「働くことがすでに社会貢献なのでは」


――妹尾さんに、この話題についてのご意見を伺いました。フリップをお願いします。

「人それぞれ」。まさに、このネットの中の声に理解できる部分があります。社会貢献活動というのは、会社にはCSRとかで色々とやらなければいけないことがあったりするんですけれども、個人個人で見たときに、どういったことを社会貢献活動と呼んだりとか、自分で思ったりというのは、「人それぞれ」なのかなと思っています。

あまり「社会貢献活動とはこうである」というのを作ってしまうと、逆にハードルがまた上がってしまうかなと思っています。


――曖昧なままでいいということですか?

そうです。例えば、職場の中の全員が元気よく挨拶をしていれば、それだけで社会の雰囲気が良くなるとか、ご近所さんであれば(挨拶が)防犯につながるかもしれないとか、色々な形があります。

そうすると、挨拶ひとつでも社会のために役に立っている行為だったり活動だったりするわけですよね。そういった意味でいうと、ボランティアなどを「ちゃんと続けないといけない」とか、あまり肩ひじを張って考えずに、社会との接点の中で少しでも自分の周りや環境を良くしていこうという活動であれば、社会貢献活動と呼んでしまっていいんじゃないかなと私は思いながら生活しています。


――ハードルをそれでも高いと思っている人に対して、できることとは何でしょうか?

社会貢献活動というと、ボランティアや募金などのイメージがあると思うんですが、今ですと例えば、SNSでいい内容だなと思った記事や心温まるエピソードをシェアしたり、クラウドファンディングに参加したり。あとは、ヤフーの中でも“Tポイント”というポイントで、1ポイントから寄付ができる仕組みもご提供しています。

そういったかたちで、時間的にも金銭的にも負担にならないように、何か始めてみるのがいいのかなと思っています。


【the SOCIAL opinionsより】