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草津白根山“複数の火口が列をなして分布”

2018年1月26日 17:40
草津白根山“複数の火口が列をなして分布”

噴火した群馬県の草津白根山について、複数の火口が列をなして分布していることが新たにわかった。

気象庁の火山噴火予知連絡会の見解によると、23日に草津白根山が噴火した際の火口は、これまで噴火の恐れが高いと考えられていた湯釜の火口から1.6キロ南の鏡池の北側にあり、東西約500メートルの範囲に列をなして複数分布しているという。

最も西の火口は、スキー場のリフトまで100メートル程しか離れておらず、この火口列から大きな噴石が1キロ以上、飛び散ったという。気象庁は、当面、同じような規模の噴火が起きる可能性があるとして、警戒を呼びかけている。

会議に出席した専門家は、予想外の場所から突然噴火したことについて、「これまでの火山観測の哲学が覆された。重たい問題だ」と指摘している。