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草津白根山 噴火実態明らかに…今後も警戒

2018年1月26日 14:21
草津白根山 噴火実態明らかに…今後も警戒

23日に噴火した群馬県の草津白根山について、火口が複数分布している可能性があるなど、噴火の実態が明らかになってきた。気象庁は、今後も噴火する可能性があるとして、警戒を呼びかけている。

気象庁などの分析によると、23日に草津白根山が噴火した際の火口は、これまで噴火の恐れが高いと考えられていた湯釜の火口から1.6キロ南の、ロープウエーやリフトから近い、鏡池の北側にあり、東西約500メートルの範囲に、列をなして複数分布している可能性があるという。

この火口列から、大きな噴石が1キロを超えて飛び散ったと考えられている。

一方、気象庁で26日に開かれている会議では、冒頭、噴火で犠牲になった自衛隊員に黙とうがささげられた。

気象庁の担当者や火山の専門家らは、想定していなかった場所からの噴火を受け、今後、観測態勢をどう強化していくかなどを議論している。

今回の噴火では発表できなかった、噴火直後に避難を呼びかける「噴火速報」の出し方についても議論された。