アメリカのトランプ大統領は２５日、去年離脱を表明したＴＰＰ（＝環太平洋経済連携協定）について、アメリカにとって「ずっとよい協定になるなら参加するだろう」と述べ、将来的な復帰の可能性に初めて言及した。一方、トランプ大統領のＴＰＰに関する発言について、日本政府は歓迎しつつも真意を見極める方針。

茂木ＴＰＰ担当相「トランプ大統領がＴＰＰの意義について踏み込んだ、認めてくれたことを歓迎したいと思っています。日本としてはまず１１か国でのＴＰＰの早期署名・発効を目指していきたい」

ＴＰＰをめぐっては、アメリカを除く１１か国が、３月に署名式をすることで一致していて、茂木ＴＰＰ担当相は、アメリカ側に説明を求められれば１１か国の合意内容などについて説明したい考え。

トランプ大統領は、ＴＰＰの内容が大幅に見直された場合の復帰の可能性に言及しているが、日本政府としては今のところ、受け入れない考えで、トランプ大統領の発言の真意を見極める方針。