２５日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、好決算を発表した工業製品・事務用品大手のスリーエムが買われるなど、企業決算をにらんだ動きが続いた。ダウ平均株価は１４０ドルあまり値を上げて、過去最高値を更新して取引を終えている。

２５日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、前日の終値から１４０ドル６７セント値を上げ、２万６３９２ドル７９セントで取引を終えた。一方、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は３．９０ポイント下げて７４１１．１６で取引を終えている。

この日発表されたスリーエムの決算は市場予想を上回り、大きく買われた。また決算発表を控える航空大手ボーイングも、カナダのライバルメーカーへの関税引き上げが認められると伝えられ、買われている。

一方、トランプ大統領がドル高を容認する発言をしたと伝えられたことで、ドルが買い戻され、株価の値上げ幅は一時頭打ちとなった。

市場関係者は「来週に控えるトランプ大統領の一般教書演説と、ボーイングや大手ＩＴ企業の決算に市場は注目している」と話している。