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首相、改憲に改めて意欲 公明党は触れず

2018年1月26日 17:40
首相、改憲に改めて意欲 公明党は触れず

国会では施政方針演説に対する代表質問が終わった。日本維新の会の片山共同代表はこれまで憲法改正をめぐる国民投票の機会がなかったのは「国会の怠慢だ」と訴えた。

日本維新の会は憲法改正に前向きな姿勢。安倍首相も改憲への意欲を改めて示した。

日本維新の会・片山共同代表「70年以上も国民の主権を行使する(国民投票の)機会を奪ってきたことは、私は国会の怠慢だと思いますが、総理、いかがですか」

安倍首相「これまで一度も憲法改正を国民に問うことができずに現在に至っていることは、自民党総裁として、誠に残念なことです」

しかし、憲法改正に向けた道筋は簡単ではない。

まず連立政権を組む公明党の山口代表は、代表質問で憲法改正には一切触れなかった。公明党関係者は、「憲法改正の問題をあえて首相にぶつけて、公明党が先導して機運を高める必要はない」と慎重な姿勢を示している。

また、野党第一党・立憲民主党の枝野代表は「憲法の定義がわかっていない安倍首相と議論できるはずもない」と突き放した。

自民党に連携の期待もある希望の党・玉木代表も、安倍首相が示した憲法9条の改正案には明確に反対姿勢を示した。

26日までの代表質問では、憲法改正に向けた与野党の協議の難しさが浮き彫りとなった。