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公明党代表、憲法改正に一切触れず 国会

2018年1月26日 12:24
公明党代表、憲法改正に一切触れず 国会

国会は26日、施政方針演説に対する代表質問の最終日を迎えた。質問に立った公明党の山口代表は、安倍首相が「議論を前に進めることを期待する」と訴えた憲法改正には一切触れなかった。国会記者会館から天野英明記者が伝える。

山口代表は、憲法改正を巡る議論を避けて、与党における公明党のスタンスを強調した。

公明党・山口代表「公明党は連立与党にあって、これからも『生命・生活・生存』を最大限に尊重する『人間主義』の理念をあらゆる政策の立案・遂行の根幹に据えて政治を前に進めます」

安倍首相「一人一人がその能力を存分にいかせる1億総活躍社会を、公明党の皆さまと力を合わせつくり上げてまいります」

公明党が憲法改正に触れない背景には、党内でどのように対応するかまだ定まっていない状態で、安倍首相と温度差があるテーマを取り上げたくないとの思いがある。公明党関係者は、「憲法改正の問題をあえて首相にぶつけて、公明党が先導して機運を高める必要はない」と話している。

こうした中、政府高官は「無理やりにやるつもりはまったくない」として、与党内の調整は丁寧に進める方針。

通常国会が始まっても、公明党が慎重姿勢を崩さない中で、憲法改正を巡る調整は難航も予想される。