アメリカの議会上院で「つなぎ予算」が可決されず、政府機関の一部閉鎖が続いている問題は、２１日も混乱が広がっている。

カリフォルニア州ジョシュア・ツリー国立公園では案内所が閉鎖され、入り口には「政府機関の閉鎖でサービスが提供できない」と書かれている。地図をもらおうと案内所に立ち寄った人は張り紙を見て閉鎖を知り、「政府にこんなことは求めていない」と憤っていた。

また、この日もニューヨークの観光名所「自由の女神」では閉鎖が続き、日本からの観光客らは―

「自由の女神が見たくてニューヨークに来たところがあったので行けないとなるとやっぱり残念かな」
「７月くらいから予約して楽しみにしていたのでショックです」


しかし、同じニューヨークにある国立の博物館は開館していて機関ごとに対応が異なるなど、混乱が続いている。

一方、閉鎖解除に向けた与野党の調整は難航している。週明けも閉鎖が続き、影響が拡大する恐れも出ている。

トランプ大統領はツイッターで議会ルールを変更し可決に必要な賛成数を引き下げる「禁じ手」を使うよう要求した。しかし、与党である共和党側はこれを拒否、大統領の指導力のなさを露呈する形となっている。