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京大iPS細胞研究所論文でねつ造や改ざん

2018年1月22日 21:30
京大iPS細胞研究所論文でねつ造や改ざん

京都大学は、iPS細胞研究所の助教が発表した論文に、データのねつ造や改ざんがあったと発表した。

京都大学によると論文のねつ造を行ったのはiPS細胞研究所の山水康平・特定拠点助教。山水助教は、iPS細胞から脳の血管の細胞を作ったという論文を発表したが、主要な図6個すべてと、補足図6個のうち5個で、ねつ造や改ざんがあった。

去年7月、論文の信ぴょう性に疑いがあると情報提供があり、大学内外の専門家が調査したところ、論文通りのグラフを再現できなかった。調査委員会のヒアリングに対し、山水助教は、「論文の見栄えをよくしたかった」と話しているという。

iPS細胞研究所の山中伸弥所長は謝罪した上で「ほかのiPS細胞の研究とはまったく関係ない」と述べた。