北朝鮮の平昌オリンピックへの参加で韓国との融和ムードが高まる中、北朝鮮がオリンピック開会式の前日に軍事パレードを行う動きがあることが分かった。

韓国・聯合ニュースは政府関係者の情報として、北朝鮮の平壌郊外の飛行場で、１万２０００人の兵士と車両５０台を動員して、軍事パレードの準備を進めている様子が確認されたと報じた。来月９日に平昌オリンピックの開会式が行われるが、その前日の８日に朝鮮人民軍創建７０年を記念する軍事パレードを行う準備とみられるとしている。

パレードが実施されれば、平昌オリンピックへの北朝鮮の参加で高まる北朝鮮と韓国の融和ムードに冷や水を浴びせる動きとなりそうだ。日本政府もこうした情報を把握していて、警戒を強めている。

一方、北朝鮮は、「牡丹峰楽団」の団長・玄松月氏率いる視察団７人を２０日から２日間派遣すると韓国側に提案した。南北は、平昌オリンピックに合わせて芸術団「三池淵管弦楽団」が公演を行うことで合意しており、今回はそのための視察だという。また、玄松月氏が「三池淵管弦楽団」の団長を務めることも明らかになった。

韓国は２０日からの視察を受け入れるかどうかは、まだ回答していないという。