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20か国外相会合 北「対話」で温度差も

2018年1月17日 12:48

日本やアメリカ、韓国など20か国が集まり、カナダのバンクーバーで開催された外相級会合は、北朝鮮への制裁を徹底することで合意し、閉会した。現地から澤田享平記者が伝える。

約8時間に及んだ会合について、アメリカのティラーソン長官は「それぞれの国が圧力強化のアイデアを持ち寄った」と強調した。

アメリカ・ティラーソン国務長官「我々は一つの政策・ゴールを共有している。より効果的な制裁履行を通じ、北朝鮮へ圧力を一層強める方法を議論した」

また、ティラーソン長官は、今回の会合に参加していない「中国やロシアが完全に制裁を履行することが不可欠だ」と強調した。一方、南北対話への認識では参加国の間で温度差もみられた。

河野外相「北朝鮮の『微笑外交』に目を奪われてはならない。今は圧力を緩和する時でも北朝鮮に報いる時でもない」

これに対し、韓国の康京和外相は、南北対話が「核問題の平和的解決につながることを期待する」と強調した。

アメリカ・トランプ大統領も南北対話に期待を示す発言を続けていて、日米韓の間で足並みの乱れが露呈したともいえる。北朝鮮の揺さぶりにどう対応していくのか、不安を残した形。