ロシアのプーチン大統領は１１日、北朝鮮は核・ミサイル開発を巡る欧米との勝負に勝ったと指摘し、金正恩委員長について、「成熟した政治家」だと評価した。

プーチン大統領は１１日、ロシアメディア幹部との会合で、「北朝鮮は核弾頭と射程１万３０００キロのミサイルを保有している」との認識を示し、「金委員長は（欧米との）勝負に勝った」と指摘した。

プーチン大統領「彼（金委員長）は能力のある成熟した政治家だ」「彼は（核・ミサイル開発を巡る欧米との）勝負に勝った。自らの戦略的課題を達成した」

その上で、９日に行われた韓国と北朝鮮の閣僚級会談を受けて、金委員長は現在「情勢の緩和に関心がある」と指摘。対話によって「北朝鮮が安全を確信すれば、非核化は実現できる」と、改めて強調した。

ロシアは北朝鮮への対応を理由に、アメリカが日本や韓国で軍事的影響力を強めることを警戒していて、こうした動きをけん制する狙いがあるとみられる。