１１日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、好調な企業決算や税制改革の好影響への期待から大きく買われた。ダウ平均株価は２００ドルあまり値を上げ、過去最高値を更新して取引を終えている。

１１日のニューヨーク株式市場・ダウ平均株価は、前日の終値から２０５ドル６０セント値を上げ、２万５５７４ドル７３セントで取引を終えた。ハイテク株が中心のナスダック総合指数も５８．２１ポイント上げて、７２１１．７８とこちらも過去最高値を更新して取引を終えている。

航空大手のデルタ航空がこの日発表した決算は市場予想を上回ったほか、トランプ政権による減税を理由に今後の利益の見通しも上方修正された。減税が実体経済にも好影響を与えるとの見方が強まったことで、市場も全面的に買いが優勢になった。

また航空機の需要が高まるとの観測から、ボーイングも大幅に値を上げ、ダウ平均株価を押し上げている。さらに原油価格が上昇したことで、シェブロンなどのエネルギー関連株にも買いが入っている。

市場関係者は、「企業決算への期待も高く、市場では『乗り遅れるな』との意識が強い」と話している。