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南北会談合意…北は“非核化話し合い”否定

2018年1月10日 5:18

9日に板門店で行われた南北閣僚級会談で、韓国と北朝鮮は、北朝鮮の平昌オリンピックへの参加や軍事当局者会談の開催などに合意した。

南北閣僚級会談は約11時間続き、9日午後9時前に終了した。会談の終わりには、北朝鮮が平昌オリンピック・パラリンピックに選手団や応援団などを派遣することや、南北の軍事的な緊張を緩和するための軍事当局者会談の開催などを盛り込んだ共同発表文を採択した。

北朝鮮側も会談の成果を強調した。

北朝鮮・祖国平和統一委員会 李善権委員長「今日の会談は実によい会談だった。北と南、海外に住む全民族に新年の最初のプレゼントを与える会談だった」

一方で、「会談で非核化についても話し合われた」と伝えた韓国メディアの報道に対し、北朝鮮の代表はこれを否定した上で、「北朝鮮の核・ミサイルはアメリカだけを狙っているので、南北には関係ない」と批判する一幕もあった。

韓国にとっては北朝鮮のオリンピック参加を引き出したことは大きな成果で、今後、北朝鮮側を受け入れるための実務会談が開催される予定。

一方で、北朝鮮はオリンピック参加をテコにアメリカと韓国を切り離す狙いがあると考えられ、今後、応援団の派遣などでさらに融和ムードを高めることが予想される。