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南北会談が終了“共同発表文”3項目を発表

2018年1月10日 0:34

9日、韓国と北朝鮮の閣僚級の会談が軍事境界線にある板門店で行われた。北朝鮮側は、焦点となっていた来月開幕する平昌オリンピックへの参加を正式に表明、双方が合意した。

9日午前、韓国と北朝鮮の軍事境界線にある板門店で、南北の閣僚級会談が開かれた。

ここは去年11月には北朝鮮軍の兵士が境界線を強行突破し韓国に亡命する事件が起きた場所だが、9日は北朝鮮の代表団が穏やかな様子で歩いて軍事境界線を越えてきた。そして、韓国側にある施設“平和の家”へ。ここで、南北の閣僚級会談が始まった。

会談は和やかな雰囲気で始まった。北朝鮮の祖国平和統一委員会・李善権委員長から「国中の同胞に新年最初の“贈り物”として“価値ある結果”を渡したいと思う」との発言があり、韓国側も“贈り物”に例えて、趙明均統一相が「私たちの民意に応えられる良い“贈り物”ができるように努力していきたい」と応じた。

そして、会談は9日夜、終了。韓国側と北朝鮮側で合意した3項目が“共同発表文”として公表された。

合意項目の1つめは“平昌オリンピックへの北朝鮮の参加”。

合意項目の2つめは“軍事的緊張状態の緩和”。南北の偶発的な衝突を防ぐため軍の当局者の会談を開くとしている。

そして合意項目の3つめは“南北の問題は韓国と北朝鮮で解決する”ということ。問題の解決は“当事者同士で行う”との考えが強調されている。

会談終了後、北朝鮮側は満足そうな表情を見せた。

北朝鮮・祖国平和統一委員会 李善権委員長「今日のように短時間に全民族が願っているこのような共同発表文が採択されたことはなかったと思う。新年はじめての贈り物がお渡しできた会談だったと言える」