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意外な場所に…“外国人狙い”ホテルが続々

2018年1月10日 19:36
意外な場所に…“外国人狙い”ホテルが続々

増加する外国人観光客を狙って今、ホテルが続々と都内の意外な場所にオープンしている。ちょっと変わったスタッフや、その場所ならではの体験が外国人を出迎えている。

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■錦糸町のデザインホテルは交流スペースが充実

東京スカイツリーからもほど近い錦糸町に去年11月、大手ホテルチェーン「マリオット・インターナショナル」が欧米で展開している新しいデザインホテル「モクシー」が日本初上陸。お酒が楽しめるバーにはほかであまり見られないユニークな特徴があった。バーカウンターがチェックインカウンターでもあるのだ。同ホテルはスタイリッシュな雰囲気が特徴で、客室をシンプルにする一方、宿泊者らが交流できるスペースを充実させた。宿泊客の約6割が外国人だという。

カナダ人観光客「どの主な交通機関にもとても近く便利です」

錦糸町にオープンさせた狙いとは。

モクシー東京錦糸町・生沼久キャプテン「今までインターナショナルホテルが(東京の)東側エリアにほぼなかった」「錦糸町をベースに、様々な東京体験を楽しんでいる(外国の)方が多い」


■着物や茶道…西新井の宿で東京の下町体験

1200年の歴史があり、厄除けなどの御利益で知られる東京・足立区の西新井大師。浅草から電車で20分ほどのこの西新井に、外国人観光客が9割を占める宿「エンブレムホステル西新井」がある。人気の秘密は、東京の下町体験。地元の住民らに協力を呼びかけ、着物体験などのイベントを週に5回程度、開いている。取材した日は茶道のイベントも行われていた。外国人観光客たちは日本文化を楽しめたのだろうか。

アメリカ人観光客「着物を試してみたかったし、とてもすてきでおすすめです」「少し(都心から)遠いけれど、このあたりはこぢんまりしたすてきなところです」

エンブレムホステル西新井 宿泊担当・小山舞さん「都心では味わえないリアルなディープな日本の良さを伝えていけたら」


■「変なホテル」都内初進出 4か国語対応ロボットも

一方、東京の東部・西葛西にあるのは、ロボットが接客する「変なホテル」の第4弾で、先月、都内に初進出。中国語や韓国語など4か国語に対応している。また、無料で国際電話がかけられるスマホの貸し出しサービスも。

変なホテル東京西葛西 ウマルフ・マルフマネジャー「(ディズニーリゾートの)レジャー地に近い。新都心の東京にも近い。5割は訪日外国人とビジネスの方を狙いたい」

外国人観光客が増える中、意外な場所に進出するホテルは今後も増えそうだ。