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金正恩氏「核のボタン 常に私の机上に」

2018年1月1日 14:20

北朝鮮の金正恩委員長は新年の演説で「核のボタンが私の机の上に常にある」と述べ、アメリカを威嚇した。一方で、平昌オリンピックに代表団を派遣する用意があるとも表明した。

金正恩委員長「核のボタンが私の事務室の机上に常にあることは、決して脅しではなく現実であることを知るべきだ」

日本時間1日午前9時半から行われた朝鮮中央テレビでの演説で、金委員長は「昨年の突出した成果は、国家核戦力を完成させる歴史的偉業を成し遂げたことだ」と核・ミサイル開発の進展を強調。

その上で「アメリカ本土全域を射程に収めた核のボタンが私の机の上に常にあることは、脅しではなく、現実であると知るべきだ」と述べ、核を搭載したICBM(=大陸間弾道ミサイル)の実戦配備を事実上宣言し、アメリカを威嚇した。さらに「核弾頭と弾道ミサイルの大量生産、実戦配備に拍車をかけるべき」と核・ミサイルの配備を進める意向を強調した。

一方で、来月9日に開幕する平昌オリンピックついて「代表団の派遣を含め、必要な措置を講じる用意がある」と、初めて参加に前向きな姿勢を示した。

金委員長は「北朝鮮と韓国が心さえ決めれば緊張を緩和していける」と韓国に呼びかけていて、アメリカが強硬姿勢を崩さない中、オリンピックへの参加をテコに韓国に揺さぶりをかける狙いもあるとみられる。