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陛下退位に向け動きは? 2018年の皇室

2017年12月29日 10:53
陛下退位に向け動きは? 2018年の皇室

2017年、天皇陛下の退位の日が決まり、秋篠宮家の眞子さまの婚約が内定するなど、皇室をめぐる大きなニュースが相次いだ年だった。2018年は皇室にとってどんな1年になるのだろうか。

2017年は、25年ぶりに皇室会議が開催され、約200年ぶりの天皇陛下の退位の日が2019年の4月末に決まったほか、秋篠宮家の長女・眞子さまの婚約が女性皇族として3年ぶりに内定するなど、メモリアルな1年となった。

2018年、陛下は即位30年目にして「天皇として最後」となる活動が多い、大切な1年間を過ごされることになる。

天皇陛下「残された日々、象徴としての務めを果たしながら、次の時代への継承に向けた準備を、関係する人々と共に行っていきたいと思います」

84歳の誕生日の記者会見で、「次の時代への継承」という言葉を用いられた陛下。一方で、退位に向けては課題も残されている。退位に伴う儀式は皇室典範に規定がなく、憲政史上、前例もない。陛下は「できるだけ簡素に」というお気持ちを明らかにされていて、次の時代への移り変わりを示す現代にふさわしい儀式のあり方が問われている。

皇太子ご夫妻にとっては、両陛下から「バトン」を受け継ぐための最後の助走期間となる。特に療養中の雅子さまの体調が焦点。雅子さまは54歳の誕生日に発表した文書で、「できることが少しずつ増えてきたことを有り難く、また、嬉しく思う」として、快復への兆しを自らの言葉でつづられた。側近たちも体調は「上り調子」と口を揃えて言う。「新」天皇皇后両陛下となられるお二人に、大きな期待の目が向けられる1年になる。

2017年、天皇陛下が退位され皇太子さまが即位される道筋がまず整った。陛下から皇太子さまへの一部の公務の引き継ぎは、2018年にも始まる見通し。皇太子さまが目指される「天皇像」が見えてくる注目の1年になりそうだ。