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【半崎美子】感謝の気持ちがあふれる一年

2017年12月27日 19:27
【半崎美子】感謝の気持ちがあふれる一年

 17年間の下積みを経て4月にメジャーデビューしたシンガー・ソングライターの半崎美子(37)。「第50回日本有線大賞」で新人賞を獲得するなどブレークした元“ショッピングモールの歌姫”が、飛躍の1年を振り返った。

 2017年は「いろんなメディアやラジオ、雑誌に出させていただいて、これまで以上に多くの出会いがありました。それと同時に、今まで17年間分の出会いがあってずっと応援してくれてきた方たちも、両親も自分のことのように喜んでくれた。感謝の気持ちがあふれる一年でした」と、しみじみ振り返った半崎。
 今では「第50回日本有線大賞」の新人賞に選ばれるほどの活躍ぶりだが、ブレークの実感は「特にないですね。(街で)声をかけられたことも一切ないです」と謙そんしてはにかみ、メジャーデビュー前と心境の変化を聞いても「何もないです。曲作りにおけるスタンスだったり、ライブに向き合う姿勢だったり、お客様との対話などに関しては今まで通りです」と親近感たっぷりに話した。

 ミニアルバム「うた弁」の発売記念時には日本を飛び出し、初めて台湾でもイベントを敢行した。
 現地でも日本語の歌詞で歌った半崎は「言葉の壁をどう乗り越えられるんだろうという不安はあったんですけど、歌詞が伝わらなくても歌声で涙してCDを買ってくれる方がいたり、同じ人間としてすごく共鳴できる部分がたくさんあった。やっぱり音楽とか歌の力は言葉以上の力を発揮することがあるんだなと感じました」と回想。確かな手ごたえを感じたようで、「もっともっと日本以外でも海を越えて音楽だったり、自分の思いだったりを届けていきたいなと改めて思いました」と話した。

 2018年2月18日には新曲「明日への序奏」のリリースが決定。発売を記念したコンサートツアーを4月21日の北海道・「Zepp Sapporo」を皮切りに、大阪、愛知、東京で開催する。
 「明日への序奏」は昨年11月のコンサートで半崎が学生とともに合唱し、CD化のリクエストを多く受けた楽曲で、「人生の序奏を続けている人たちに送る、未来への賛歌。そういう方たちをたたえたいという気持ちで書いた」と半崎。
 夢は自身が作った曲が教科書に載ることという半崎にとって、学生との合唱は思い出深いそうで「すごく新鮮な気持ちでしたし、神聖な気持ちにもなりました。歌そのものが歌う人を問わずに、力を発揮していくということは作り手冥利(みょうり)に尽きるというか、私の手を離れていろんなところで歌いつないでもらえたら、すごく幸せですね」と、ほほ笑んだ。