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クリスマスにローマ法王「世界で紛争の風」

2017年12月26日 0:54

ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王が25日、恒例のクリスマスメッセージを読み上げ、中東情勢や北朝鮮問題に触れながら「世界中で紛争の風が吹いている」と訴えた。

バチカンのサンピエトロ大聖堂でメッセージを発表した法王は、アメリカのトランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認めたことを受け、イスラエルとパレスチナの間で「緊張が高まっている」として、対話の再開を求めた。

そのうえで、「双方が合意し、国際社会も認める境界で2つの国が平和的に共存できるよう祈ろう」と述べ、「2国家共存」の原則を守るよう訴えた。

さらに「緊張と紛争の危険性により平和が脅かされている」場所として朝鮮半島を挙げ、核・ミサイル開発を進める北朝鮮を念頭に、「双方の信頼を高めることで対立が解決するよう祈ろう」と述べた。