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第2次安倍政権発足から5年“戦後3番目”

2017年12月26日 12:29
第2次安倍政権発足から5年“戦後3番目”

安倍首相は26日、首相に返り咲いてから丸5年を迎えた。在職日数は、第1次政権とあわせると戦後3番目の長さとなっている。

安倍首相は26日朝、記者団に対して「5年前の朝と同じ気持ちだ」と述べ、初心が変わっていないことを強調した。

安倍首相「5年前の朝と同じような気持ちで今日を迎えておりますが、これからも全力で国民のために頑張っていきたいと思います」

安倍首相は悲願の憲法改正の実現などに向けて、来年9月の自民党の総裁選での3選を目指している。党内には「総選挙で圧勝し、よほどのことがない限り3選だろう」との見方もあるが、「そんなに簡単でない」という声が根強くある。

最新の内閣支持率が37.8%と再び下落傾向にある上、年明けの通常国会で野党側は森友・加計問題と並び、スーパーコンピューターをめぐる詐欺事件で逮捕・起訴された社長らと政権との関わりを徹底的に追及していく方針。

首相周辺は、「通常国会は何が起きるか分からない」と警戒感をあらわにしている。

また安倍政権はこの5年間、首相官邸に権力を集中させ政策決定のスピードが速い一方で、小泉進次郎議員が「全く党で議論していない」と公然と批判するなど、自民党内や霞が関には不満も出ている。

長期政権のひずみも蓄積する中、6年目の安倍首相には一つ一つの課題を丁寧に乗り越える姿勢が求められる。